あすのば入学・新生活応援給付金募金のお願い
より多くの子どもに届けられるよう、募金の受付期間を2024年2月29日まで延長いたします。
2023年度の給付金の申込者数は1万4千人を超しました。給付目標人数1,600人の約9倍です。
毎月のように食料品や生活必需品が値上がりし、これ以上節約できない状況に追いやられています。光熱費も高騰し、寒くても暖房を我慢する家庭も少なくありません。こんな状況から『クリスマス・プレゼントもお年玉もほしくない』と話す子どももいます。
1人でも多くの子どもにみなさまの温かいお気持ちを添えて、給付金をお届けしたいと心から願っています。
お寄せいただいた寄付総額に応じて、最終的な給付人数を決定します。
ご寄付は、寄付金控除の対象となります。
どうか温かいご支援をよろしくお願いいたします。
あすのば入学・新生活応援給付金について
※2023年度「あすのば入学・新生活応援給付金」のお申し込みは、12/15(金)に締め切りました。
あすのば入学・新生活応援給付金とは?
2024年4月に入学や新生活を迎える方々を対象に、「あなたのことを想っている人々が『ここにいるよ。』」という多くの方々のメッセージとともにお送りする給付金です。
入学や新生活を迎えるにあたって必要な準備のためにお使いください。使い道は問いません。
2023年度 給付対象
給付目標人数 1,600人
①生活保護を受けている世帯の子ども
②現在、住民税の所得割が非課税世帯の子ども
③今年に入って家計が急変するなど、住民税非課税相当となった世帯の子ども
④児童養護施設・里親などのもとで生活していて、2024年4月までに措置解除を予定している子ども
上記①~④の人のうち
小学校入学生、 中学校入学生
高校新 1 年生 (中学卒業生)、 高校卒業生等に該当すること。
2023年度 支給金額
小学校入学生 ... 30,000 円
中学校入学生 ... 30,000 円
中学校卒業生 ... 40,000 円
高校卒業生等 ... 50,000 円
応援給付金に込められた若者の思い
応援給付金のきっかけになったのは、 2015年、 高校生 ・大学生世代の若者らによる街頭での募金キャンペーンでした。
その名も、 「ここにいるよ。」 プロジェクト。
かつての自分たちと同じようにひとりぼっちだと感じている子どもたちに向けて「あなたのことを想っている人が、 ここにいるよ」 と伝えることが目的でした。
その年の冬、 2,400人を超す人々から 791万6888円の寄付金が寄せられ、 200人に給付金を届けることができました。
給付金を受け取られた方が語るリアルな現実
保護者のヒアリング調査から
今年1月から3月にかけて、過去にこの給付金を受け取ったご家庭を訪問し、ヒアリング調査をしました。
ヒアリングから明らかになったリアルな声とともに給付金を受け取られた方からのメッセージをお届けします。
<近畿地方 Sさん>
元夫からのモラルハラスメント離婚。子どもはクリスマスプレゼントも欲しがらない
中学3年生の自閉症の娘と、小学6年生の息子を育てています。娘を生む前後から元夫のモラルハラスメントが始まりました。元夫は、自営業で常にピリピリしていました。1日2時間は怒られ、経済制裁も受けましたが、子どもが大きくなるまでは、離婚しまいと12年間耐えました。働くことを許可されてからは、こっそりお金も貯めました。元夫が子どもに手をあげそうになった翌日、夜逃げ同然で家を飛び出しました。貧困な環境下で虐待やDVを受けていると本当に逃げ場がなく、こうするしかなかったのです。
家を出てから裁判で離婚が成立するまでの1年間、公的支援がなくて本当につらかった。多額の裁判費用がかかるのでアパートの電気代が払えず、洗濯物はすべて手洗いをしていました。DVなどから逃れた親に対して「ひとり親認定」をする制度や、相手方に養育費の支払いを強制的に執行させる制度ができれば、私のようなつらい思いをする親が減ると思います。
現在、児童デイサービスでパートをしていますが、支援学校に通う娘を一人にさせられないためフルタイムで働くことはできません。収入は、私の給料と公的手当などを合わせて月20万円。アパートの家賃と3人の生活費を払うと余裕がありません。物価が高騰しているため、買い物は、スーパーの割引シールが貼られる時間帯しか行きません。家族旅行もできません。そんな中でも親からの愛情や、大人と子どもの信頼関係の構築が大切だと思っているので、毎朝5時半に起きて食事を作り、土日も野球の送迎をしています。
娘は文章を書くことが得意で、たくさんの物語を書き溜めています。ウソをつけず、まっすぐで優しい子です。息子はお金を貯めていますが「お母さんに全部あげる」と言ってまったく使いません。クリスマスプレゼントも欲しがらないし、欲しいものを聞いても「ビー玉」などすぐに買えるものしか答えません。子どもは敏感に親の機嫌を読み取っていると感じます。
<関東地方 Iさん>
大学入学後に振り込まれる奨学金では子どもが新生活をスタートさせるお金がない
4年前に離婚しました。元夫は生活費を入れてくれないことが頻繁にあり、子どもの前で夫婦ゲンカをすることもしょっちゅうでした。このままではよくない、離婚して子どもを育てようと決意しました。
高校3年生の息子と、高校1年生の娘と暮らしています(ヒアリング当時)。子どもたちが高校生になってからは、児童手当(月額1万円)がなくなり、生活が厳しくなりました。元夫は養育費を支払ってくれません。持ち家のローンは、私が払っており、子どもの受験などで出費が多かったので貯金もありません。
契約社員として今の会社に10年以上勤めていますが、キャリア支援がないため正社員になれず、退職金もありません。安い賃金でまじめに働かなければならないことに理不尽さを感じています。シングルマザーなので身近に相談相手もおらず、精神的に不安定です。ただでさえ子育てや仕事で手一杯なのに、キャリアを上げたり副業したりするなんてできない。自治体のファミリー・サポートでの支援も1時間800円かかるのでなかなか利用できません。努力をしたくても、する環境が整っていないのです。
生活に余裕がないことを子どもたちも感じ取っており、将来の就職や収入を基準に進路を考えるようになりました。娘は、芸術系の大学を希望していますが、好きな芸術よりも学力をつけて就職に備えたほうがいいのでは…と悩んでいるようです。
地域格差も感じています。私たちの居住地域は都市部に比べて学習支援などが少ない。コミュニティーも狭いので、奨学金を希望しているなどのうわさが広がりやすく、息子たちは他と違うので恥ずかしく思い、利用したくないと考えているようです。
子どもの高校では「大学奨学金の予約採用は必要ない」と生徒にも保護者会でも説明したことに憤りを感じました。今後、奨学金を利用できたとしても大学入学後に振り込まれるので、子どもが新生活をスタートさせるお金がないのです。大学無償化もさることながら、その前の塾代や参考書代も必要なのです。大変なのは今であって、今を助けてほしいのです。
<<給付金を受け取った方から寄せられたメッセージ>>
<関東地方 Aさん>
国からの児童扶養手当等は、ほとんど生活費に消えます。
そんな中、今年やっと一年生になる娘に、新しい学用品を揃える事ができました。
沢山の応募がある中選んで頂き、感謝の気持ちでいっぱいです!!
<九州地方 Kさん>
支援を頂きましてありがとうございました。
おかげ様で次男が新一年生を無事迎え、毎日楽しく学校生活を送っております。
5人の子育てをする中で、仕事もコロナ禍でうまくいかず、まだ小さい子も抱えているのでどうしようかと思っていたそんな時にこのお知らせを聞いて応募させて頂きました。
皆様の温かい心に心より感謝申し上げます。私や子どもたちも皆様のように人に喜ばれ、貢献できるようこれから努力していきます。
本当にありがとうございました。
寄付金控除の対象です
本プロジェクトへのご寄付は、そのすべてを当財団が行う公益目的事業に使用させていただきますので、特定寄附金として税制上の優遇措置が適用されます。(所得税法施行令217条、法人税法施行令77条)
内閣総理大臣より公益性の高い事業を行っているとして、2016年4月1日に公益認定を受けました。
※寄附金控除を受けるには、確定申告(還付申告)が必要です。
※高校生への給付金1人分の40,000円をご寄付いただくと、15,200円【(寄付金額-2,000円)×40%】の所得税が還付されます。
※還付額は、所得などご本人様の状況により異なる場合があります。詳しくは最寄りの税務署へお問い合わせください。
よくあるご質問
Q. 領収書は発行されますか。
A.2023年12月31日までにあすのばに着金したご寄付は、2024年2月に「年間受領証明書」として、確定申告等でお使いいただける証明書を発行いたします。2024年1月1日以降にあすのばに着金したご寄付分は、2025年2月に「年間受領証明書」を送付します。別途、すぐに領収書が必要な場合には、寄付情報入力画面にて「領収書の送付」にチェックください。
Q. 支払い方法は選べますか?
A.クレジットカード、郵便振替/銀行振込をご利用いただけます。郵便振替/銀行振込の場合、ご寄付者情報を入力いただいた後、振込先の口座情報が表示されますので、お振込手続きをお願いいたします。
あすのばについて
子どもの貧困対策法成立から満2年を迎えた2015年6月19日に、子どもの貧困対策センター「あすのば」は設立・誕生しました。
あすのばは、「明日の場」であるとともに「US(私たち)」と「NOVA(新しい・新星)」という意味もあります。
子どもたちが「ひとりぼっちじゃない」と感じてほしいという「私たち」と一緒だよという願い。
そして、多くの人に子どもの貧困問題が他人事ではなく自分事に感じてほしいという「私たち」でもあります。
みんながつどう「場」であってほしいですし、すべての子どもたちが明日に希望を持って、輝く新星のような人生を送ってほしいという願いも込めています。
私たちの活動については、詳しくはこちらもご覧ください
公式ホームページ